知識 生物学 一口メモ

役に立つと思った知識や情報、思いついたこと、発見したことなどを書き留めておくサイトです。生物学に関連して発見したことや気付いたこと、面白いと思ったこと、感想など。一口メモを募集しています。こちらからエントリーできます。


恋愛は脳内の化学反応です。ドーパミンとノルエピネフリン・セロトニンが関係しています。
また好きな人の写真を見ると、脳内の尾状核という部分が活性化します。逆に言うと、尾状核が活性化しているかどうかが確認できれば、その人に興味があるかどうかを調べることができるのかもしれません。

脳の重さは、男性の方が女性より重い。ポールブローカ(1824〜1880)らによって測定。ポールブローカは運動性言語中枢を発見した医学者。
身長170cmの男女の脳の重さを比較すると、100gほど男性の方が重い。
また身長が高くなるに従って、脳が重くなる。
この差が何を意味するのかはまだ分かっていない。

特上カバチ22巻(原作・田島隆・漫画・東風孝広)
行政書士事務所の補助者・栄田千春と行政書士の田村勝弘が、母親・雨宮七海による子・悠斗への虐待を守るストーリー。
ドラマ「Mother」の行政書士バージョンのような展開。

本巻ではシングルマザーによる虐待の事例として描かれていますが、DalyWilson教授らの調査によると、こどもに対する虐待の数は義理親からの虐待が圧倒的に多いようです。

栄田千春や田村勝弘のような、一方がマトモな人と巡り合えるような出会いの場所をたくさん作ることで、不幸は少なくなるでしょう。

動物生態学や動物行動学の視点から恋愛について書かれた文献を読んでいると、すべての行為を”子孫を残すために”という目的へ繋げようとする節が見られます。気になるのは、読んでいて冷やかで心が通っていない印象を受けることが何点か見られる点。

男性は地図に強く、女性は男性よりも苦手?
ある調査で、「東へ300mすすみ、北へ曲がって300m進み、」のような指示を書いた紙を男女に渡して目的地までたどり着くまでにかかった時間や間違えた回数を調べたところ、男性の方が時間・回数ともに少なかったという結果ができました。
生物学では、この差異について、大昔、男は食料を調達するために狩猟に出ることがあり、方向感覚が重要であったことから、その遺伝子を引き継いでいると説明しています。

男女間で生物学的に女性の方が精神力の点で優れていると言います。

このことは、男女双方が生物学的な幸福を得る方法を考える上での論点になりえます。

男女ともにテストステロンという化学物質の循環レベルが高い時期に性欲が増大すると言われています。

男と女は、読む本や読む漫画の質が異なるところからわかるとおり、磁石のNとS(陰と陽)のように、精神的構造が異なります。(書店では、男性がよく読む本と、女性がよく読む本で、棚が分かれているケースがほとんどです。)
求めるところも相反するがゆえに、需要と供給がマッチするといえます。
どちらが優れているというものではなく、それぞれに何らかの理由(役割)があってそうなっていると考えるのが自然です。

台湾に生息するタイワンリスの雄は、カエルの鳴き声「ゲロゲロ」をまねて、雌に求愛します。鳴き声の長さや大きさを他の雄と競います。
タイワンリスは、犬の鳴き声「ワンワン・キャンキャン」をまねて、サルなどの地上の敵を威嚇するとともに仲間に危険が迫っていることを知らせます。参考「ダーウインが来た」

代謝とは、生物の体内で起こる化学反応のことで、体内へとりいれた物質を別の物質へと合成したり、エネルギーへ変換すること。栄養学や生物学などでよく見かける用語です。基礎代謝・新陳代謝・好気的代謝(酸素を使って代謝を行うこと。例・ミトコンドリア)・嫌気的代謝(酸素なしで代謝を行うこと。例・バクテリア)など。

多くの動物は、求愛の時に、相手の気を引くために無駄とも思える様な膨大なエネルギーを注ぐ。
ヒトの求愛のプロセスは、他の動物とは異なり、科学・芸術・スポーツ・音楽・言語など複雑で多方面にわたっていて実用的です。
この複雑な求愛のプロセスが、ヒトを飛躍的に進化させたと考えることもできます。

性行動に関連する神経細胞群の神経回路のつなぎ目(シナプス)の数にも性差が見られます。(ラットの雌雄)

視束前野の神経核のひとつである性的二型核と呼ばれる部分の大きさは、ラットで比較すると、雄が雌の約5倍近くあります。性的二型核が壊れると、雄は雌に興味を示さなくなります。

左脳は論理的な思考を担当し、右脳は直感的(イメージ・芸術)な情報処理を担当するとする解説本をよくみかけるますが、これについてはまだ確たる科学的な根拠がないそうです。

右脳は体の左側を制御し、左脳は体の右側を制御します。この右脳と左脳をつないでいる部分を脳梁(のうりょう)と言います。この脳梁が、病気などで分割されてしまうと、エイリアンハンドと呼ばれる症状があらわれることがあります。右手とは別の意志をもっているかのように左手が動いてしまうという症状で、右手と左手とで一貫した動きが取りにくくなるというものです。

ムンクイトマキエイの雄は求愛の際に、海面から大きく飛び跳ねて、大きな水しぶきを上げて体を海面にぶつけます。これはメスの気をひくためとも言われてます。「ダーウインが来た!」より

ベタという淡水魚は、魚の中でも珍しいエラ呼吸ではない口呼吸。雄はヒレを真っ赤にして雌に自己アピールする。他の雄と強さを競うこともあります。
交尾し産卵後は、雄が卵や稚魚を外敵などから守る。参考「ダーウインが来た」

ヘレンフッシャー(人類学者)さんによると、生物学的に恋愛感情は4年が限度だそうです。
また離婚が社会的に容認されている地域で統計をとると、概して結婚から4年で離婚をする夫婦が多いそうです。

ヒトは直立二足歩行を獲得することによって、さまざまな進化を遂げていきました。
物を運ぶ、意思を伝達するための手段(ジェスチャー)として使う、果物の皮をむく、モノを投げる、道具を使うなど。

ヒト(人間)の脳容積は、400万年をかけて、500ccから1400ccへと飛躍的に拡大しました。食料を獲得するのに要する時間と労力を短縮し、文明も大きく発展していきました。

テストステロンとは、男性ホルモンの一種です。動物実験で、テストステロンはオスとメスの分化に強い影響を与えることが分かっています。
女の性染色体XXをもつ胎児に、テストステロンを投与すると、脳がオス型になったり、体がオスになる可能性があります。逆に妊娠期間中にテストステロンをまったく浴びない場合、男の性染色体XYの胎児であっても脳や体がメスになる可能性があります。

チンパンジーとヒトのDNAは98%の部分が共通している。

ジェンダーとは、生物学的・肉体的な性別の違いではなく、社会的・文化的に作られてきた性別のことをいう。たとえば、男性がお金を稼ぎ、女性が家事を担うという流れなど。

クジャクや蝶など、多くの動物はオスの方が美しく、見た目の煌びやかさを使って雌の気を引き、雌が雄を選ぶケースが多くみられるが、人の場合は女性の方が見た目に気を使い男性の気をひいて、男性が女性を選ぶという傾向が強い。

オーガズムの瞬間、男性ではパソプレシンという化学物質の分泌量が増し、女性では、オキシトシンという化学物質の分泌量が増す。

1回の射精数をゴリラ、ヒト、チンパンジーで比較すると、
ゴリラが5千万個(一夫多妻)、ヒト2億5千万(主に一夫一妻)、チンパンジー6億(乱婚)。

ゴリラは、絶滅が危惧されていることから考えると、
生殖戦略としては、一夫多妻制は好ましくなく、種が最も繁栄しやすいのは乱婚型はということ?
乱婚型は、1匹のメスと複数の雄が交配をし、より多くの精子を競争させて、勝ち上がった精子のみが受精できるというシステム。