IT IPアドレス 一口メモ

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IPアドレスとは、各コンピューターに割り当てられる識別番号のことで、そのコンピューターの場所を特定するための住所のようなものです。TCP/IPで通信を行うときは、このIPアドレスを使ってデータの送受信を行うコンピューターを探します。IPアドレスは「123.234.345.788」のような数字を組み合わせたものです。
IPアドレスには、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスがあります。グローバルIPアドレスはインターネットのように外のパソコンなどと通信を行うときに使用するIPアドレスで、プライベートIPアドレスは家庭内のLANで使用するIPアドレスです。

IPアドレスは、「192.168.1.1」のように4つの数字を組み合わせたもので、ネットワークの接続する時、パソコンやルーターを識別するアドレスとして利用します。IPアドレスは、ネットワークアドレスとホストアドレスに分かれます。たとえば上から3つ分「192.168.1」はネットワークアドレスを表し、最後の数字「1」はホストアドレスを表すという具合です。ネットワークアドレスはネットワークを識別する部分で、ホストアドレスはそのネットワークに組み込まれているパソコンなどを識別する部分です。何桁の数字をネットワークアドレスにするかは、ネットワークの規模(ネットワークにつなげるパソコンなどの台数)によって変更できます。
ネットワークアドレスとホストアドレスの境目を表すのがサブネットマスクです。IPアドレスのうち、何桁(何ビット)までを、ネットワークアドレスとし、何ビットをホストアドレスとするかを指定します。
サブネットマスクは「255.255.255.128」のような数字の組み合わせで表します。サブネットマスクとIPアドレスを2進数に変換して対比します。サブネットマスクの「1」と重なる桁はネットワークアドレス、「0」と重なる桁はホストアドレスとなります。

家庭内でLANを構築際に、各パソコンに振り分けるIPアドレスには、一般的に「192.168.0.***」を使用します。3番目までの数字は同じものを使い、4番目の数字をパソコンごとに変更して識別します。
たとえば、1台目のパソコンには、「192.168.0.1」、2台目のパソコンには、「192.168.0.2」、3台目のパソコンには、「192.168.0.4」を割り当てるといった具合です。

ポート番号とは、使用するアプリケーションを識別するための番号のこと。IPアドレスがパソコンなどを識別するためのアドレスであるのに対して、ポート番号は、パソコンの中にインストールされているアプリケーションのうち、どれをを使用するのかを識別するための番号です。
WWWサーバーのポート番号は80番、メール受信するためのPOP3サーバーは110番、メールを送信するためのSMTPサーバーは25番が割り当てられています。

プロキシサーバーとは、インターネットの回線を複数の人で共有するためのサーバーです。英語でProxyと書き、代理人と言う意味があります。ネット上ではプロキシサーバーのことをよく串と呼び(隠語)、プロキシサーバーを間に挟むことを「串をさす」と言います。
プロキシサーバーを経由することでプライバシーを高めます。またセキュリティー機能の高いプロキシサーバーを経由してインターネットに接続すれば、個々のパソコンのセキュリティーも向上します。
インターネットエクスプローラーでの設定の仕方は、「ツール」「インターネットオプション」「接続」「LANの設定」からプロキシサーバーのチェックボックスにチェックを入れて、プロキシサーバーのIPアドレスとポート番号を入力します。

ブロードバンドルーターは、複数台のパソコンをインターネットに接続する役割のほか、セキュリティーの役割も果たします。
グローバルIPアドレスを、各パソコンではなく、ブロードバンドルーターに割てることにより、防御壁(ファイヤーウオール)の役割を果たしています。

ブロードバンドルーターは、ADSLモデムとパソコンの間に接続する機器で、複数のパソコンをインターネットに接続する場合に利用します。
ブロードバンドルーターには、WANポートが一つとLANポートが4つ程度あり、WANポートにはADSLモデムからの回線を接続し、LANポートにはパソコン側からのLANケーブルを接続します。
パソコンからインターネットに接続するよう要求が入ったら、ブロードバンドルーターは、プロバイダから割り当てられたグローバルIPアドレスを使ってインターネットに接続し、受信したデータをあらかじ各パソコンに割り当てておいたプライベートIPアドレスを使って送ります。
プライベートIPアドレスのよって送ったデータをグローバルIPアドレスに変換して通信することをIPマスカレード機能といいます。

ブロードバンドルーターでは、パソコンからWEBを閲覧したいなどのリクエストがあっときは、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換してから通信を行います。これをIPマスカレード(NAPT)といい、IPの書き方を記録しておく場所をアドレス変換テーブルと言います。
NAPTでは、IPアドレスにポート番号をつけて送信側と受信側を識別します。こうすることで同じグローバルIPアドレスでインターネットに接続しているパソコンが複数ある場合でも、複数台同時にデータの送受信ができるようになります。

ネットワークに接続されている自分のパソコンのIPアドレスを調べるには、「すべてのプログラム→アクセサリ→コマンドプロンプト」を立ち上げて、「ipconfig/all」と入力してENTERキーを押します。
IPアドレスやMACアドレスのほか、ルーター(ゲートウェイ)のアドレスや、DNSサーバーのアドレスも確認できます。

インターネットに接続するパソコンの数は年々増加していて、個々のパソコンすべてにIPアドレスを割り当てると、その数が膨大に膨れ上がってしまうので、多くのプロバイダでは、ADSLで通信を行うときにはPPPoEという仕組みを採用しています。これはインターネットに接続しているパソコンのみ空いているIPアドレスを割り当て、インターネットに接続していないパソコンにはなにも割り当てないというものです。IPアドレスを割り当てる際は、IDとパスワードを使って本人確認を行ってからIPアドレスを割り当てます。従ってIPアドレスの数字は認証の度に変化します。

DNSサーバーは、ドメイン名とグローバルIPアドレスを関連付けて、クライアントからの要求があったときに変換するサーバーです。
「www.aaa.co.jp」を開きたいが、このサイトの置き場所(IPアドレス)はどこか?というリクエストをDNSサーバーに送り、DNSサーバーは「www.aaa.co.jp」に対応するIPアドレスを返します。

DHCPは、IPアドレスを自動で各パソコンに割り当てるためのプロトコルで、この機能を提供しているのがDHCPサーバーです。