恋人探しや出会いの手段には、何があるか。紹介・合コン・出会い系サイト・ナンパなどありますが、今はカップリングパーティーというものもあるそうです。カップリングパーティーについては、軸屋周一さんの「出会いの秘策 確実に彼女をゲットできる!?」という本が参考になります。
恋愛について特集をしている雑誌では、出会いのきっかけについて書かれたものはほとんどなく、恋愛関係を持続させる方法やおすすめのデートスポットばかりです。しかもコメントをしている人が有名な俳優やタレントで、出会える数やキッカケも一般人とは全く異なり参考になるとは思えません。
この本は出会いのきっかけについて重点的に焦点を当てた、恋愛関係の中では貴重な一冊と言えるでしょう。
パーティーの種類にはいろいろあって、年齢別、職業別、年収別、資格別など、いろいろなあるようです。フリータイムの後、お店のスタッフが参加者から好みの相手を聞き、これが一致すればカップルが誕生するという流れになっているようです。
恋人や配偶者と出会った場所やキッカケのアンケートを見ると、
結婚相談所・出会い系サイトなどで相手を見つけたというケースはほとんど見られません。
きっかけの大部分が職場・学校・友人の紹介で占めているわけですが、
結婚相談所などでうまくマッチングできないのは、数字で相手を探すシステムになっているからでしょう。
何も情報のないところから、相性の良い相手を探すシステムの方がマッチしやすいのでは。
恋人や配偶者と出会ったきっかけのアンケートを見てみると、
職場・仕事先・友人の紹介・学校が圧倒的に多く、インターネットなど全く無関係のところから始まる恋愛・結婚というものは数%しかありません。
この結果を見る限り、近くに異性との出会いが全くない人は、圧倒的に不利であることが分かります。
一度進路を間違えると、縁がない人は相手を探そうにも、ほとんどの人が身近な所で出会いを探してしまっているため、相手を見つけることができなくなります。
まったく出会いのない人が相手を探そうにも、すでに相手がほとんどいない、ということです。
これでは近くに出会いのない人は、高い確率で、生涯独身(=孤独死・滅亡)という悲惨な運命をたどることになります。
この流れは、変えていかないといけませんね。
恋愛弱者(=環境弱者)を救済するために、出会いの方法をたくさん作り、広く普及させる必要があります。
海岸通り物語・著者・正本ノン
主人公も絵里沙は、中学の時に、祖母が開いていたピアノ教室に習いに来ていた高校生の瞬に一目ぼれする。絵里沙の初恋の相手だった。そのときはほとんど何も話さずに2人は別れ、その後5年間は会う機会もなかった。
絵里沙が高校生となった17歳のときに、再び瞬と出会う機会に恵まれる。このとき2人は短いながらも会話を交わし絵里沙は2度目の恋に落ちる。
友人・蕗子の勧めで絵里沙は、蕗子のいとこの幾太郎と蕗子とともに、女性と一緒にいた瞬を尾行する。幾太郎のバイクの後ろに乗り、瞬の車の後を追う。埠頭で瞬が女性といるところ、幾太郎が悪役を演ずる芝居をうち、絵里沙は瞬のもとに駆け寄ることになる。泣き崩れる絵里沙を見た瞬は、一緒にいた女性とともに車で家まで送り届ける。
きっかけを掴んだ絵里沙は瞬がアルバイトをしているカフェへ白いバラをとどけ、何度か会話を交わしたのち、電話で気持ちを伝える。瞬は忙しくてデートにつきあういとまがないと言いつついつかデートに誘うと約束をする。この日から絵里沙は瞬からの電話を待ち続けるがなかなか電話はかかってこない・・・。
ピックアップ
「瞬さんが追うことは?」
「もちろん、あるさ。でも、気づいてしまうんだ、やっぱりね。彼女の瞳の中に、何がしかの拒絶やおびえやもろもろの感情をね。すると、それ以上追えなくなって、胸にしまいこむことばかり増える。」
泳ぐのに、安全でも適切でもありません・著者・江國香織
恋愛系の短編小説集です。
1・泳ぐのに、安全でも適切でもありません・・・・無色で彼女の財布からお金を抜き取るような男と付き合っている女の話です。
2・うんとお腹をすかせてきてね・・・・バツイチ離婚経験あり子持ち男性と付き合う女性のおのろけ話です。
3・サマーブランケット・・・・13年間不倫関係一筋の裕福な家庭に育った女の話。
4・りんご追分・・・・高校を卒業後に通った被服の専門学校で出会った男と10年間つきあった女の話です。出会いのきっかけは学校。
5・うしなう・・・・夫との出会いが、玄関マットのリース会社の営業先のお店だった女の話。出会いのきっかけは職場。堤文枝という別の女性は学生時代に所属していた演劇部で彼氏と出会ったという。
6.ジェーン・・・40代の既婚男性と不倫関係の女子大学生の話です。
ピックアップ
・男は声も表情も暗く、不穏だった。雨も降っていないのに、雨のにおいがするようだった。
いきなりあたしはどきどきした。男が「ねじ」に来るお客さんとは、全然違う空気を発散していたから。
・あかるい玉子色の壁際に、犬が一匹ねそべっていた。日向と日蔭のコントラストの強さに、現実感がゆがむのが分かった。
デートスポットは、物凄いたくさんあるのですが、男女が出会う場所はほんとに少ない。出会いのきっかけのアンケートを見ていると、職場・学校・友人知人の紹介が大半で、無関係なところから恋愛・結婚に発展するケースはほとんどありません。出会いが少ない・または出会いがない人にとって、この環境は悲惨です。
これだけたくさんのデートスポットがあるのであれば、そこで男女の出会いをサポートするイベントを開くと良いのですが、いまのところありません。
行政が後押しをし、メディアがこれを大々的に取り上げれば、人が集まり出会いも増えます。
デートに誘う、告白するなど、最初にアプローチするのは、男性からの方がいい、という女性が多いです。
ただしこれも出会いがないと、アプローチのかけようがありません。
出会いがないと街中ですれ違って、いきなりナンパするしかないわけですが、ナンパに対して否定的な女性も多く、男性も抵抗が大きい。出会いのきっかけのアンケートを見てみると、ナンパから恋愛・結婚に至ったケースはゼロに近く、ほとんどが職場・知人の紹介・学校から恋人を見つけたとなっています。
選択した進路や環境に左右されない「出会いの方法」を発展させていく必要があります。ほとんどの人が職場・知人の紹介・学校などに頼っている場合、それ以外の出会いの場所には人が集まりません。人が集まらないと出会いも成り立ちません。
NHKクローズアップ現代〜結婚したいのに… 〜止まらない未婚化〜
ようやく男女の出会いに関するの話題に入ったことは評価できますが、やはり話の内容は堅いものでした。
出会いのきっかけは、お見合いパーティーしかなく、そこでは機械的に(冷やかに)数字で相手を選ぶというもので、
とても幸せになれるとは思えない内容でした。
いくら子どもを手厚く育てたとしても、親世代が不幸であれば、いずれは子世代も不幸になるということ。子世代は行き場を失い不幸が連鎖していきます。
基本は好き同士で一緒になること。そうでなければ同性と暮らすの変わりがなく、当事者にとって結婚する意味がほとんどなくなります。
収入をいきなり上げるのは不可能ですから、
収入が低いのであれば、収入が低いなりにできうる生活スタイルを考えるべきです。
お金を稼ぐことや知識を蓄えることに期限はありませんので、努力を続けていれば収入が伸びる日もくるでしょう。しかし恋愛は期限があるため、本来は優先順位が高くなければなりません。
そして、そもそも無料に近い価格に設定しなければ女性が集まらないという時点で、パーティーの仕組みまたは社会の仕組みの何かが間違っているのでしょう。
男と女では精神的構造がまったく異なりますので、男女同じ目線でくっつけるというのは無理があるのです。
まずは全く数字もなく制限もない状態で、男女がどのようにくっつくのか知ることです。