通信速度の単位は、bps(bits per second)で表し、1秒間に通るデータ量をビット単位で表したものです。
WANとは、LANとLANを接続する広域ネットワークのこと。会社のオフィスが離れた場所にあり、各オフィス内のパソコンをネットワークで接続したいときに利用します。通常のLANとは異なり、モデムを介して専用の電話回線を利用してつなぎます。
複数のパソコンをケーブルなどでつなぎ、主従関係がなく各パソコンにアクセスできるネットワークの形をビア・ツー・ビア型といいます。
これに対して、一台のパソコンにデータやアプリケーションを置いて、それを複数のユーザーで共有するようなネットワークの形をクリアントサーバー型と言います。
プロキシサーバーとは、インターネットの回線を複数の人で共有するためのサーバーです。英語でProxyと書き、代理人と言う意味があります。ネット上ではプロキシサーバーのことをよく串と呼び(隠語)、プロキシサーバーを間に挟むことを「串をさす」と言います。
プロキシサーバーを経由することでプライバシーを高めます。またセキュリティー機能の高いプロキシサーバーを経由してインターネットに接続すれば、個々のパソコンのセキュリティーも向上します。
インターネットエクスプローラーでの設定の仕方は、「ツール」「インターネットオプション」「接続」「LANの設定」からプロキシサーバーのチェックボックスにチェックを入れて、プロキシサーバーのIPアドレスとポート番号を入力します。
ファイアウオールは、外部からの不正なアクセスを遮断し、内部から外部へのインターネットなどへのアクセスは許容する機能です。WEBサーバーのように一部外部からのアクセスを許容する必要があるときは、ファイアウオールに通過可能なユーザーやポート番号などを設定してやります。
RAIDとは、データを保存するときに、そのデータを複数のハードディスクに自動的に保存するシステムの子と。一台のハードディスクが壊れた場合でも、もう一台のハードディスクにデータが残っているので、最新のデータの再復旧が可能です。また壊れていないほうのハードディスクに切り替えることでシステム復旧に要する時間を短縮できます。
クラウドコンピューティング
個々のパソコンに個別にインストールしていたアプケーションソフト(WORDやEXCELなど)をまとめて管理するシステム。
ホームページを一台のサーバーで管理して、それを複数のユーザーが閲覧するインターネットをさらに拡張して、ホームページだけでなく、EXCELやWORDなどのアプリケーションやそのデータも一台のコンピューターにいれて、それを複数のユーザーで利用しようとする構想。
上記では分かりやすく1台のマシンで管理すると書きましたが、実際には複数台のパソコンで分散処理されるものと思われます。
メリットはソフトをインストールする手間が省ける、最新バージョンのソフトが使えるなどが考えられます。
ネットワークがどのように繋がっているか図で表しきれないので、よくインターネットは雲(クラウド)で表現されます。クラウドコンピューティングは、ホームページやメールだけでなく、いままで個々のパソコンに入っていたソフトやデータも雲の中に入れて共有化しまおうというものです。
OSI参照モデル(第7層)
異なる機種間でデータの通信を行うときの決まりごと(ルール)を7つの階層に分けたもの。
第1層・物理層
第2層・データリンク層
第3層・ネットワーク層
第4層・トランスポート層
第5層・セッション層
第6層・プレゼンテーション層
第7層・アプリケーション層
このモデルは基本情報技術者試験でも出題されています。このモデルを分かりやすく解説すると、データの通信に必要な機器やアプリケーションを作るときのルールをあらかじめ決めておけば、機種が異なるパソコン同士でメールやホームページなどを送受信する時にでも、その都度ケーブルやルーター・メールソフト・ブラウザなどを交換する無駄を省くことができます。
DNSサーバーは、ドメイン名とグローバルIPアドレスを関連付けて、クライアントからの要求があったときに変換するサーバーです。
「www.aaa.co.jp」を開きたいが、このサイトの置き場所(IPアドレス)はどこか?というリクエストをDNSサーバーに送り、DNSサーバーは「www.aaa.co.jp」に対応するIPアドレスを返します。
プリントサーバーとは、複数台のパソコンをLANでつないでいるときに、プリンタをパソコンを介さずに共有できるネットワーク機器です。
ひとつのパソコンにプリンタを繋ぎ、そのパソコン経由でプリンタにアクセスする方法でもよいですが、この場合、経由するパソコンの電源が入っていなければ、プリンタにアクセスすることができません。
ゲートウエイ
ネットワークを別のネットワークと繋ぐ機器。
家庭内LANとインターネットの出入り口はブロードバンドルーターがその役割を担います。このときのゲートウエイはブロードバンドルーターになります。
ブロードバンドルーターでは、パソコンからWEBを閲覧したいなどのリクエストがあっときは、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換してから通信を行います。これをIPマスカレード(NAPT)といい、IPの書き方を記録しておく場所をアドレス変換テーブルと言います。
NAPTでは、IPアドレスにポート番号をつけて送信側と受信側を識別します。こうすることで同じグローバルIPアドレスでインターネットに接続しているパソコンが複数ある場合でも、複数台同時にデータの送受信ができるようになります。
インターネットでデータの送受信をするときは、データを細かく分割して送ります。この分割された一つのまとまりのことをパケットといいます。データを受信したパソコンは、分割されたデータを組み合わせて元のデータに戻します。
データをパケット単位で分割することで、それ以外のデータの送受信を同時に行うことができます。また通信が途切れてしまった時でももう一度すべてのデータを送信する必要がなく、効率的です。
ポート番号とは、使用するアプリケーションを識別するための番号のこと。IPアドレスがパソコンなどを識別するためのアドレスであるのに対して、ポート番号は、パソコンの中にインストールされているアプリケーションのうち、どれをを使用するのかを識別するための番号です。
WWWサーバーのポート番号は80番、メール受信するためのPOP3サーバーは110番、メールを送信するためのSMTPサーバーは25番が割り当てられています。
ファームウエアとは、ブロードバンドルーターなどのハードウエアをパソコンなどでコントロールするためのソフトウエアのこと。
ブロードバンドルーターの詳細設定はファームウエアを通じて行います。ファームウエアは時々更新されることがありますので、メーカーのホームページを時々チェックすると良いでしょう。
無線LANのアクセスポイントが設置された、飲食店や駅・ホテル・施設などの場所をホットスポットと言います。ホットスポットに無線LANに接続できるノートパソコンや、スマートフォン・iPadを持ち込めば、色々な場所でインターネットに接続することができます。
アクセスポイントを2つ繋げば、電波の届く範囲を広げることが出きます。
パソコンを移動したときに、一番近いアクセスポイントに自動的に接続が切り替わる仕組みをローミング機能と言います。
無線LANを利用すれば、ゴチャゴチャしている配線を少なくすることができます。
無線プリントサーバーを使えば、プリンタも無線でアクセスすることができます。
無線LANでネットに接続する際には、電波の中継ポイントなる「アクセスポイント」と呼ばれるネットワーク機器が必要になります。
アクセスポイントのような中継ポイントを介して通信を行う接続形態のことをインフラストラクチャモードといます。
パソコン側には、無線LANアダプタが必要です。PCカードスロットに差し込むタイプ、USBで接続するタイプなどがあります。
有線LANでは、ケーブルにつながっていない限りそのネットワークに接続することはできませんが、無線LANも場合、電波の届く範囲内では、誰のパソコンからもそのネットワークに接続できてしまいセキュリティー上の問題がありそうですが、これを解決するため、無線LANではWEPという暗号化を行ってから通信を行います。この暗号を解読できないパソコンからはその無線LANに接続できない仕組みになっています。
無線LANは、ケーブルでつなぐ必要が無いので、電波が届く範囲内であれば室内を自由に移動してネットに接続できるメリットがありますが、有線に比べると通信速度が落ちます。
無線LANで接続する際には、通常アクセスポイントと呼ばれる電波を中継するネットワーク機器が必要になりますが、ブロードバンドルーターやハブのLANポートに接続すれば、有線LANと無線LANを同時に使用することもできます。
LANでつないだ複数台のパソコン同士で通信ができているかどうかをPINGコマンドを使って確認する方法。
コマンドプロンプトを立ち上げる。
「ping 通信先のIPアドレス」と入力し、ENTERキーを押す。
スマートフォンは、携帯電話とパソコンを融合した通信機器です。通常の携帯電話は、もともと通話のために作られたものであるため、インターネットには強くありませんが、スマートフォンはネットのために作られた通信機器のため、携帯電話よりもインターネットの分野に強いという特徴を持ちます。
また携帯電話でインターネットに接続する際に使用する3Gのほか、無線LANも備えているため、3Gよりも高速にインターネットを楽しめます。処理能力も高いため、インターネットの動画などがスムーズに再生できます。そしてWordやExcelで作成したデータの読み書きも可能です。
通常の携帯電話では、メーカーごとにOSが異なるため、利用できるアプリケーションも限定的ですが、スマートフォンでは汎用OSが採用されているので、世界中の開発者が作成した多彩なアプリケーションをダウンロードすることができます。
家庭内でLANを構築際に、各パソコンに振り分けるIPアドレスには、一般的に「192.168.0.***」を使用します。3番目までの数字は同じものを使い、4番目の数字をパソコンごとに変更して識別します。
たとえば、1台目のパソコンには、「192.168.0.1」、2台目のパソコンには、「192.168.0.2」、3台目のパソコンには、「192.168.0.4」を割り当てるといった具合です。
MACアドレスは、ネットワーク機器ごとに割り当てられている、2桁の英数字・6個「01:24:18:a1:0d:20」のような識別番号のことです。機器ごとに設定されるので、同一メーカー・同一機種でも識別番号が重複することはありません。
スイッチングハブは、複数台のパソコンをインターネットやLANに接続するための機器です。
AとBの2台のパソコンをインターネットに接続されている場合に、Aがあるデータをダウンロードするよう要求したとき、スイッチングハブはそのデータをAのみに送り、Bに送らないという振り分け機能を備えています。
これに対して、データの振り分けを行わず、AB双方にデータを送りABの各端末で要否をチェックするハブをリピーターハブといいます。リピーターハブは通信量が多くなるので、通信速度が遅くなる場合があります。
無線LANを接続する。
ADSLなど、すでに有線で接続済みのブロードバンド環境に新たに無線LANを接続するときは、ブロードバンドルーターのLANポートに、「無線LANアクセスポイント」を接続します。無線LANアクセスポイントとブロードバンドルーターは、LANケーブルで接続します。
ブロードバンドとは、安価で高速にデータの送受信ができる通信回線のこと。
通常の電話回線よりも回線が広いので、一定の時間内に伝送できるデータ量が多く、高速通信が可能です。
ブロードバンドの種類には、1.ADSL、2.CATV、3.FTTH(光ファイバー)などがあります。現在最も多く利用されているのはADSLです。
光ファイバー通信(FTTH)でインターネットに接続する。
1.回線事業者に、室内まで光ファイバーケーブルを引き込んでもらい、メディアコンバーター(回線終端装置)を設置してもらう。
2.回線終端装置とブロードバンドルーターをLANケーブルで接続する。
3.ブロードバンドルーターとパソコンをLANケーブルで接続する。
ケーブルテレビ(CATV)回線でインターネットに接続する。
1.同軸ケーブルを室内へ引き込む。(回線事業者に依頼する)
2・同軸ケーブルをケーブルモデムに接続する。
3・複数台のパソコンをインターネットに接続する時は、ケーブルモデムとブロードバンドルーターをLANケーブルで接続する。
4・ブロードバンドルーターとパソコンをLANケーブルで接続する。